商品を取り込まれた話

私はこれまで、メルカリやヤフオク、BASEなどで1500件以上の取引を行ってきました。

「ネット取引は危険だ」と言われることも多いですが、基本的にはこちらが隙を見せなければトラブルに巻き込まれることは少ないです。

しかし、さすがにこれだけ数多くの取引をしているとトラブルに無縁とはいきません。今回は「入金確認が取れないうちに商品を発送して返品を拒否される」という事例について書いてみました。

まさにこちらが隙を見せて発生してしまった事例であり、長くてちょっとややこしい部分もあるのですが、最後まで読んでいただけるとうれしいです。

流れとしてはこんな感じです。

発端

ある日の深夜、メルカリとBASEで同じ商品がひとつずつ購入されていました。そして、メルカリ側は購入手続きが全て完了していたのですが、BASE側は未入金の状態で止まっていました。

この状態であれば、メルカリ側だけ発送作業を行い、BASE側は入金を待つべきです。

しかし、何度も発送作業を行うのは手間なので、私は両方を同時に発送してしまったのでした。まあ、「BASE側も待ってれば昼くらいまでには入金されるでしょ」という感覚です。キャンセルなんてめったに発生しませんし、相手にも喜ばれることが多いため、フライング発送はあまり気にせずにやっていた行為でした。

これが間違いの元でした。

※そもそも、最近はフライング発送ができないよう、入金後まで発送手続きが進められないような仕組みをヤフオクやメルカリでは用意してれています。ただ、今回のBASEについては、そのような仕組みが用意されていなかった、という背景もあります。

発送連絡からのキャンセル通知・・・誤発送確定

発送が終わったあと、メルカリ側の取引連絡で発送連絡をすると、その返信で「もう一方の購入はキャンセルしてください。同姓同名で購入してるので。」との連絡。

おっと、メルカリの購入は匿名ですよ。あなたは誰でしょう???しかも、もう一方の購入ってどこでしょう?照合する情報がないままキャンセルと言われて困ってしまいました。

で、よくよく考えると、同じくらいのタイミングでBASEでの購入もあったな・・・と。もしかしてあれか?おいおい、もう発送しちまったよ。。。(でも、この時点でもそのBASEの注文がキャンセル対象なのかは推測でしかないんですよね。)

キャンセルの事情

結果から言うと、メルカリとBASEの購入者は同一人物だったようです。

彼は、先に価格設定の高いBASEで購入手続きを行い、そのあとでメルカリの方が安く出品されていることに気づき、BASEでの入金を行わないままメルカリで購入手続きを行ったようです。

というか、それでキャンセルするなら、メルカリで購入手続きした時点で言ってくださいよ。。。

※ちなみに、なぜBASEとメルカリで価格が違うのか?それは、BASEとメルカリはシステム利用料が違うためです。私は両者で価格設定を替えていたんです。

返送の交渉開始

しょうがないので、誤発送した分をメルカリに300円で出品してもらい、それをこちらで購入する方法で返品をしてもらうようにお願いしました。

私としては送料以外の余計な出費が発生しますが、先方に手間をかけさせてしまうということもあり、宛名書きの負担もなく、コンビニに行ったついでにでも発送してもらうことができる手段として提案させていただきました。何より、相手側には100円ほどの売上利益も発生します。

この方法、返品の手段としてはそれほど悪くないと思うんですよね。

予想外の返答

しかし、、、ここで彼から予想外の返答。「それってメルカリの不当利用ではないですか?」

ん???二度見してしまいました。「不当利用」ってなんですかね?単に300円で出品して、それを私が購入するだけなんですが。

そもそも私は損金が発生し、あなたには売上が入る、メルカリには手数料が入るんですけど。。。誰に対する「不当」なんだっけ???

この時点で怪しい雰囲気が漂いはじめました。

代替案の提示

で、「メルカリの不当利用の可能性が気になるなら普通郵便(140円)でOKです。送料は後ほどあなたの口座に振り込むので、振込先も教えて下さい。」というと、「いや、事務局に問い合わせてOKが出れば、メルカリで送ります」とのこと。

ここで「ああ、よかった。事務局もNGなんていうわけないし、これで解決だな。」と思った私は甘かった。また、ここで先方が普通郵便を選択しなかったのもラッキーではありました。

ここで普通郵便を提案するのはNGです。普通郵便の場合は「送った」と言って実際は送らないという手口を使われてしまいます。

本格的にゴネ始める

しかし、1日まってもメルカリ事務局からの返答はなかったとのこと。ここで、彼は「事務局から返答が無いのでヤマトの引き取り・着払いで送ります」と言い出しました。

いやいや、、、ちょっと待て、1日しかたってないじゃん。別に急いでもないし。ちゃんと問い合わせれば「問題ない」と回答がされるような内容、というか、そもそも問い合わせるまでもない。。。

しかも、ヤマトだと最安でも732円もかかるんですけど。最初の送料とあわせると900円超の出費です。こちらとしても、返品のために原価以上の費用をかける意味がない。

あわてて「ヤマトはコストがかかるので受けられません。クリックポストのラベルを送るので、それを貼ってポストに投函してください。」と連絡をしました。これならラベル貼ってポストに投函すればいいだけです。宛名書きもいらんし、送料負担もありません。

さすがにこれで嫌がるようだったら「もう、差し上げます」と言おうかなと思っていました。面倒くさい気持ちもわかりますし。

泥仕合開始と交渉打ち切り

ところが、彼の返答がこちら。「いやです。ヤマト以外は対応しません。あなたのご要望に沿った発送を行う義務はこちらにはありません。ご不満でしたら弁護士さんでも警察でもお好きな所にご相談下さい。」と、いきなりの態度硬化。

おっと、それをやるとあなたの方が捕まるんじゃないか?

「ああ、やっぱり返したくないのね。それが本音か。。。」と思いました。おそらく、弁護士や警察なんかのパワーワードを出せば、相手が引き下がると思っているのでしょう。

それに、彼の理屈なら「バイク便で送りますんで、料金20,000円です。バイク便なら呼んだらすぐに来て届けてくれるので。」などの理由でもこちらは受け入れる必要がでてくるんですけどアリエナイ。

でも、これまでイマイチよくわからない理由で返品方法に合意してくれない理由もなんとなく合点がいきました。ここから先は何を言っても商品は戻ってきません。お互いに言いたいことを言い合う泥仕合になりました。

最終的には「時間のムダなんでやめましょう」とこちらから切り出して交渉打ち切りました。先方としても「シメシメ」ってところでしょう。

まとめ

このケースでは、相手は最初からパクるつもりでいたわけではなく、こちらが隙を見せたことにより「魔が差した」ということではないかと思います。

ただ、パクる方は、こちらの「隙」を指摘した上で「あなたも悪いよね?」と言ってきます。もちろん隙があったことは否定しませんが、それは悪ではありません。だからと言ってパクって良いわけではない。まさに話のすり替えです。どう考えてもパクる方が絶対的に悪い。

返品方法については、少なくともお互いに妥当な範囲で合意を取ろうとする必要はあるんじゃないかと思うのです。もちろんそれでも合意ができなければ、「返送はムリですね・・・」という話になります。(ここまでくると、合意の上なのでパクリではない。)

結局、「他人のものは、ちゃんと本人に返さないといけない」というモラルに、「めんどくさい」や「パクりたい」という欲望や悪意が勝ってしまったということです。

なお、ネットを見てみると、やはり誤発送品がパクられるケースはけっこう多いようです(「普通郵便で返品した」といって実際は発送していないなど)。ただ、「子供用品」などのカテゴリでの取引では返品に協力的な方が多いという書き込みは散見されました。

以上、誤発送したものは返ってこないこともけっこうあるよ、という話でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。