レーザーカッターでシンカーケース作成

AliExpressでレーザーカッターを購入しました。ACMERのS1というマシンで、6Wレーザタイプのものです。

以前から2Wクラスの出力のマシンは持っていたのですが、彫刻メインならよいのですがカットはせいぜい厚紙までなんですよね。だんだん物足りなさや使いづらいづらさを感じるようになったのが買い替えの理由です。

今回購入したS1はLightBurnにも対応しており、6W出力であれば薄手のベニヤであればカットできる性能は持っています。加工領域が13x13cmと少し小さいのですが、あまり大きすぎても邪魔なので、これくらいでいいかと思ってコレに決めました

コンパクトで扱いやすい小型レーザーカッター

ACMER S1 6Wレーザーカッターは、ホビー用途にちょうど良いサイズ感と扱いやすさが魅力の小型レーザー加工機です。加工エリアは13×13cmと聞くと小さく感じますが、実際に使ってみると、このコンパクトさが大きな利点になります。一般的な30cmクラスのレーザーカッターは設置スペースを確保するだけでも大変ですが、ACMER 6Wは机の上に置いても圧迫感がなく、作業環境を狭めないのが嬉しいポイントです。本体サイズは2L×6本入りのペットボトル飲料のダンボール箱にぴったり収まるほどで、収納や持ち運びも簡単。必要なときにサッと取り出して使える手軽さがあります。

自作排煙ボックスで快適運用

レーザー加工で避けて通れないのが「排煙」です。木材や革をカットすると想像以上に煙が出るため、排煙機構は必須です。絶対に必要です。裸のまま室内で使うと、あっという間に部屋中に煙が広がってしまいます。

私はペットボトル飲料のダンボール箱を活用し、そこにPCケース用ファンと排水ホースを取り付けて簡易排煙ボックスを自作しました。ファンの取り付け部分とホースの接続には、3Dプリンタで専用パーツを制作してフィット感を高めています。こんなやっつけBOXでも加工中の煙をしっかり外へ逃がしてくれており、家庭での運用には十分実用的です。ただし、ダンボールでの排煙機構は燃える可能性があるので一般的にはオススメできません。

※写真の排煙ボックスはシルバーで塗装してます。金属ではありません。

6Wでも十分な切断性能

性能面では、6W出力ながら必要十分な切断能力を備えています。ホームセンターで手に入る2.5〜5mm厚のベニヤ板も1パスで切断でき、小物制作が中心の用途ならまったく不満を感じません。彫刻も細かい線まで綺麗に表現できるため、デザインの幅が広がります。

LightBurnで作業効率が大幅アップ

ソフトウェアは LightBurn を購入して使用しています。無料の LaserGRBL でも動作しますが、使い勝手の面では LightBurn が圧倒的に優れていると感じました。ツール内でデータ編集ができるため、外部ソフトを行き来する必要がなく、作業が非常にスムーズです。さらに、複数レイヤーを管理できる点が大きな魅力で、彫刻とカットを同時に扱うような複雑な加工でも迷わず設定できます。加工順序の制御や出力調整も直感的で、レーザーカッターの性能を最大限に引き出してくれるソフトだと思います。

シンカーケースを制作

実際の制作例として、私はワカサギ釣り用のシンカーケースを作ってみました。使用したのは「SLIDE LID BOX DESIGNER」(https://cutgen.io/)という便利なオンラインツールで、寸法を入力するだけでスライド蓋の箱データを自動生成してくれます。今回は4×2×2cmのセルを8つ備えたケースを設計し、そのままACMER 6Wでカット。組み立ては木工用ボンドで接着していく必要がありますが、かんたんだと思います。

彫刻も綺麗で満足度の高い仕上がり

蓋にはワカサギのイラストを彫刻してみましたが、細部までしっかり刻まれ、見た目にも満足のいく仕上がりになりました。コンパクトで扱いやすく、ちょっとした工夫で快適に運用できるACMER 6Wレーザーカッターは、ホビー制作や釣り道具のカスタムなど、アイデア次第で活用の幅が大きく広がる一台です。小物制作を楽しみたい人には特におすすめできるレーザーカッターだと感じています。