ワカサギ電動リール用のダイソー字消しを魔改造して、ゴムの交換を不要にする

この記事は少し古いです。消しゴムの置き換えパーツについては、下記URLの記事を参照してください。(2023/01/25)

私が製作しているワカサギ電動リールは、ダイソーさんで販売されている電動字消しを無加工で使用することができます。スプールの駆動も、電動字消しに標準で付属している消しゴムで行います。

ただ、そうするとラインを巻き上げるたびに消しゴムがどんどん摩耗していきます。また、消しゴムが水分を含むと少しずつ滑りやすくもなってきます。

ある程度削れたり水分を吸収して滑りやすくなってしまうと、巻き上げ時にスプールが空回りが始まります。それが消しゴムの交換の合図です。丸一日使っていると、だいたい2〜3回くらい交換することになるんじゃないでしょうか。この消しゴムの交換って面倒ですよね?

今回は、この消しゴムの交換が不要になる魔改造をご紹介させていただきます。

用意するもの

用意するものはこちらです。

  • ダイソー電動字消し 1個
  • アルミパイプ(外径3mm、内径2.1mm、長さ2cm) 1本
  • シリコンチューブ(外径4mm、内径2mm、長さ1.2mm) 1本

アルミパイプとシリコンチューブはカッターなどで転がしながら刃を当ててあげればカンタンに切断できます。

分解と組み立て

ピンぼけでスミマセン。。電動字消しから、まずはモーターを取り出します。

このプラスチックのグレーの消しゴム受けを、モーターから引っこ抜いて下さい。ペンチなどを使わずとも、指で比較的カンタンに引っこ抜くことができます。

次に、アルミパイプにシリコンチューブをかぶせます。シリコンチューブの内径が小さくて少しキツイですが、頑張って入れて下さい。

アルミパイプのモーター側の穴に瞬間接着剤を少し流し込みます。あまりたくさん流し込む必要はありません。少しでOKです。

瞬間接着剤を塗ったあと、アルミパイプをモーターの軸に差し込んで下さい。モーターの軸は規格では直径1.8mmですので、アルミパイプはスムーズに刺さるはずです。回転を阻害しない程度に、モーター軸の根本ギリギリまで深く差し込んで構いません。シリコンチューブ先端が、オリジナルのときの先端と同じくらいの長さが出るようにセッティングしてください。

もし入らない場合は、アルミパイプの切断時に内向きのバリが出ているのかもしれません。その場合は焦らずにペン先などでバリを削り取って下さい。

元通りにカバーを被して、接着剤が乾燥すれば完成です。

動作チェック

実際に電動リールモジュールに差し込んでみて下さい。軸が上の写真くらい飛び出しており、スプールと接触していれば問題ありません。

字消し側のボタンを押すと、力強くスプールが回転し始めるはずです。水に濡れた場合でも、消しゴムのように柔らかくならないため、安定して回転させることができるようになります。

なにより、交換を気にする必要がなくなるのが一番のポイントです。

注意点

接着剤が外れる

ずっと使用していると、たまに瞬間接着剤が外れる場合があります。釣行には、かならず補修用の瞬間接着剤を持っていくようにしてください。(瞬間接着剤はラインの結び目を固定したりするためにも使いますので、一本持っていっていると良いと思います。)

また、外れて接着して、を繰り返していると、アルミパイプの内径が摩耗して広がってくる場合があります。その場合は瞬間接着剤での固定がしずらくなってきます。そこまでなった場合は、あたらしいアルミパイプで作り直して下さい。

シリコンが裂ける

嵌めているシリコンチューブが裂けてしまうことがあります。裂けてしまうと、スプールの回転がガタついてきます。

なんだか巻き上げがスムーズじゃないな、と思ったら、シリコンチューブが裂けたりしていないかを確認してみてください。

回転軸が中心からずれる

アルミパイプが斜めについていたり、少し曲がっていたりすると、回転軸が中心からずれてしまい、巻き上げ時にガタつくことがあります。

巻き上げ時にガタつくようでしたら、シリコンチューブの状態確認と同時に、モーターの回転軸とアルミパイプの回転軸が一致しているかを確認してみてください。ただ、中心軸がずれている場合はアルミパイプから交換してしまった方が速かったりします。

まとめ

今回は、快適にワカサギ釣りができるように電動字消しを魔改造する方法を紹介させていただきました。みなさん、試していただいて、たくさんワカサギが釣れることを願っております!