先日、釣り武者の外部電源化を行いましたが、一つ問題点がありました。それは、モバイルバッテリーの「オートパワーオフ問題」です。現状の構成では、巻き上げ動作をせずに数分ほど放置すると、自動的にバッテリーからの電源供給が止まってしまいます。
今回は、それを解決するための方法を2つほど試してみました。
試した方法
① DE-M01L-6030シリーズを使う
用意したのはこちら。エレコムから2016年に発売された6000mAhのモバイルバッテリーです。6000mAhもあれば、ワカサギ釣りの電動リール用外部電源としては十分な性能だと思います。
この商品、ワカサギ界隈ではときどき話題に上っているようですので、ご存知の方もいるかもしれません。
仕様
仕様は以下の通りです。
対応機種 | micro-Bコネクタ搭載スマートフォン、タブレット、およびiPhoneなどのiOS端末機器※2016年6月現在 |
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コネクタ形状(電源入力側) | USB Micro-B メス |
定格入力電圧 | DC5V |
コネクタ形状(電源出力側) | USB-Aメス |
定格出力電圧 | DC5V |
定格出力電流 | 3.0A(合計最大、1ポート最大2.0A) |
電池種類 | 充電式リチウムイオン電池 |
電池定格容量 | 6000mAh |
充電時間 | 3.8時間 1.8AのAC充電器使用時 |
外形寸法 | 45×90×26mm |
ケーブル長 | 10cm |
重量 | 131g |
カラー | ホワイトフェイス |
くり返し使用回数 | 500回 |
付属品 | USBケーブル(USB-Aオス-Micro-Bオス) |
環境配慮事項 | 使用温度:0~40℃ |
保証期間 | 6ヶ月 |
その他 | iOS端末で使用する場合は別途iOS用ケーブルをご用意ください |
仕様としては、ごくごく普通のモバイルバッテリーですが、実は重大な秘密があるのです。それは、「オートパワーオフ機能が無い」のです。
普通の使用条件では、この「オートパワーオフ機能が無い」ということはけっこうなマイナスポイントではあります。少しずつとはいえ、使っていなくても接続しているだけで電流が漏れていくのですから。
しかし、ワカサギ釣りの電動リールの外部電源としてはこれが強みになります。
ワカサギのあたりを感じたとき、普通のモバイルバッテリーであればオートパワーオフしてしまっていて巻き上げられずばらしてしまうような状況でも、このモバイルバッテリーであれば確実に巻き上げ動作に入ることができます。
ただ、最近は入手性が悪く、私もメルカリやヤフオクを検索してようやく一つ見つけました。他に「オートパワーオフ機能がない」モバイルバッテリーをご存知の方が入れば教えていただけると嬉しいです。
② 小さなリチウムイオンバッテリーを噛ませる
次に試したのが、USBケーブルの途中に、容量が小さいリチウムイオンバッテリーを充電回路とともに一段噛ませる方法です。
今回、USBケーブルの途中に挟んだリチウムイオンバッテリーは380mAhです。充電回路もリチウムイオンバッテリーも、両方ともアマゾンさんで入手できるかと思います。合わせて数百円程度です。
こうすることで、少なくとも小型のリチウムイオンバッテリーの充電が必要な間はモバイルバッテリーのオートパワーオフは回避できるはずです。
ただし、この接続には弱点がいくつかあります。
1つ目はエネルギーのロスです。どの程度になるかは計測していませんが、外部電源の容量を100%使うことはできないと思います。
2つ目は起動が遅いということです。小型のリチウムイオンバッテリーが完全放電しているときは、すこし充電されるまでモーターを動かせません。こちらは外部電源を10分ほど接続してあげることで解消できましたので、実際に釣りの準備をする中で事前に充電を開始してあげればいいのかなと思います。
3つ目は、最終的にはやっぱりオートパワーオフしてしまうということです。小型のリチウムイオンバッテリーが満充電になると外部電源側もしばらくするとオートパワーオフしてしまいます。いちどオートパワーオフの状態になると、小型のリチウムイオンバッテリーの電力が消費されても外部電源側からの充電が再開しません。
まとめ
今回、外部電源としてモバイルバッテリーを使うときに問題になるオートパワーオフの回避策として2つの方法を試してみました。
- DE-M01L-6030シリーズを使う
- 小さなリチウムイオンバッテリーを噛ませる
①の方は確実なんですが、商品自体の入手性が非常に悪いです。
②の方はどんなモバイルバッテリーでもそこそこ使えるようになりますが、たまにバッテリーが切れて、再充電するまでの時間(10分くらい)をロスしてしまう可能性があります。
とりあえず、私はDE-M01L-6030を持っていますので、①の方法で行きたいと思います。
次回は釣り武者改の実戦投入の記事がかければと思います。
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