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ワカサギ電動リールの紹介
このサイトでは、100均のDAISOが販売している電動字消しに取り付けて使うことができる、ワカサギ電動リールモジュールを取り扱っています。モジュール本体は3Dプリンタで出力し、ベアリングなどの部品と一緒に組み立てています。
市販の電動リールのような高機能なものではありません。単純に「仕掛けを落とす」「仕掛けを巻き上げる」というシンプルな機能しか搭載していません。でも、ぶっちゃけそれでいいんですよね。
水深カウンタって必要???とりあえず、仕掛けを湖底まで落とせば良いんでしょ?中層にいるワカサギを狙うのは上級者でしょ?上級者に水深カウンタっているの?XX誘い???誘い方を自分で探すのも楽しみのひとつじゃなかったっけ?などなど。
特に初心者の方に、機能モリモリでウン万円もするような電動リールなんて手が出しづらいでしょ。最初からそんなの使えこなせるわけないというのもありますが、別にそんなのなくてもワカサギは釣れますし。
だったら、もっと簡単な電動リールを自分で作ろう、、、というのが最初です。(もっとも、こういう工作は大好きだったりするので)
ワカサギ電動リールモジュールの課題(2023年1月時点)
しかし、このワカサギ電動リールには、DAISOの電動字消しにポン付けできてお手軽に使えるという反面、ちょっとした弱点もあります。それは「使っていると消しゴムが削れてくる」ということです。だいたい、1釣行ごとに1回、ゴムを交換するくらいのイメージです。
その弱点を克服するため、アルミパイプにシリコンチューブを取り付けたもので消しゴム受けから置き換えるというパーツを用意していました。
瞬間接着剤でモーター軸に取り付ける作業が発生しますが、この置換えパーツを使えば、消しゴムの摩耗を気にせずに釣りに専念できるというメリットがでてきます。しかし、それでも少し課題があります。
それは、スプールの「回転音が大きくなる」です。
原因は、置換えパーツが消しゴムよりも「固い」ことです。デフォルトの消しゴムと比較してやっぱり固いので、回転時にどうしてもスプールを跳ね上げてしまい、スプールが軸の上下で暴れてしまうのです(もちろん、実用上問題ないレベルで)。その暴れたときの音が回転音として聞こえてくるのです。
その対策としてスプールを留めるネジを1~2mmほど深く締め込んでいました。これにより、スプールの暴れを小さくし、回転音も抑えることができていました。
とはいっても、、、解決策がイマイチ美しくないなぁ・・・と思っていました。
前置きが長くてスミマセン。
今回はこの「置き換えパーツ」の改善検討の状況を書いてみます。
改善策の検討
案1 : シリコンチューブだけでやってみる
まず考えたのは、単純にシリコンチューブだけでなんとかならないのか?ということです。
こちらのシリコンチューブをAmazonで購入しました。(リンク)
太さもデフォルトの消しゴムとおおよそ同じ4.8mmです。
これを2cmに切ります。
そのまま電消しに取り付けて回転させてみたところ、見事にブンブン首を振ってます。実際にリールモジュールに取り付けてみましたが、案の定スプールを回すことはできませんでした。
案2 : 竹ひごの芯を通してみる
次に用意したのがこちら。軸に竹ひご(1.8φ)を挿してみました。これが芯になって、もっと安定的に回るのではなかろうか?
いや、全然ダメでした。相変わらずブンブン首を振ってますね。
案3 : プラパイプでスリーブを作ってみる
ということで、こんどはこちらのプラパイプを購入しました。シリコンチューブと同じく、これもAmazonで購入できます。(リンク)※最終的に、このプラパイプは使いません
電消しに取り付けた様子がこちら。やっぱり単純にぶっ刺しただけです。5mmほどシリコンが出ていますが、ここでスプールを回します。
で、字消しに取り付けて回転させてみたところ、なんてことでしょう!安定して回転しているではないでしょうか?けっこう良さげです。
しかし、、、実際にリールモジュールに取り付けてみると固すぎて、アルミパイプよりはマシですが、スプールがまだ暴れます。もうちょいなんとかしたい。
案4 : スリーブの長さを調整してみる
おそらくプラパイプが長過ぎるのではないでしょうか?いくつか長さを調整して試作してみました。左から右への順番で試していきました。結果としては、右の2つが良さそうな感じでした。
プラパイプが短いの取り付け位置を根元から少し上げている理由は、使っている途中でのズレ防止です。シリコンチューブの方が実は0.1mmだけ太くて、両端に少し余裕がある方が抜けにくいかなという配慮です。
リールモジュールに取り付けたところ良さげです。デフォルトで付属していたゴムと同じくらいの静かさでスプールは回転しました。
ただ、なんとなく回転が弱い。たぶん、しなりすぎて変形したまま回転させているため、モーターの負荷が高いんだと思われました。
最終型
で、ここでふと思ったのが、「単純に、ゴムだけを置き換えればいいんじゃね?」ということです。太さもゴムとほぼ同じですし、シリコンチューブの芯に竹ひごを突っ込めば、だいたい似たような感触になります。
作ったのがこちら。上に比較用の消しゴムを置いています。太さも長さも併せたものを作ってみました。
取り付けたときの写真がこちら。やっぱりピッタリ。なんで最初からこうしなかったんだろう???と言いたくなるくらい。ちょっと遠回りしてしまいました。
実際に電動リールモジュールに取り付けてみましたが、ゴムのときと同じくらい静かに回転させられることが確認できました。
まとめ
一番最後に製作した、シリコンチューブに竹ひごを挿したものを最終型として採用です。
これであれば、ダイソーで販売されている電消しを無加工でワカサギ釣りに流用できそうです!キャップを外して、消しゴムをこのシリコンチューブ交換するだけでOKです。
また、耐久性も問題無しと思われます。消しゴムでも十分に使えているわけですから、シリコンチューブの方が劣るはずがありません。
近々、相模湖で実釣して試して来たいと思います。
お世話になっております。私も2台買わせてもらい、使用しています。確かに回転音が気になっていました。(特にドーム船などで)静かになれば最高です。今度赤城大沼氷上穴釣りで試して見ます。今後とも良い製品宜しくお願いします。
ご愛用ありがとうございます。ご購入履歴がありましたので、新しいやつ送ります。改善がかなり進んで、そろそろ自作の限界かなと思うんですが、そのたびに次が修正したい箇所が見つかるんですよね。
シリコンチューブありがとうございます。今度のワカサギ釣りで使ってみます。今後とも宜しくお願いします。