先の記事で紹介させていただいた、モーターライズわかさぎキットの改造をしました。改造用のパーツは自分で設計して3Dプリンタで出力しています。パーツができればあとは比較的簡単だったので、その内容を紹介していこうかと思います。
ちなみに、オリジナルのモーターライズわかさぎキットがどんなものだったかは別記事で紹介してあります。もし興味があれば、そちらもお読みいただけると嬉しいです。
改造内容
外部電源化
バッテリボックスのパーツを電源のターミナルパーツに置換えました。穴が3つあり、写真一番右の穴にUSBケーブルを通しています。USBケーブルから電源ケーブル(赤・黒)を取り出し、ターミナルの端子を介してモーターのケーブルと結線します。
これにより、USBの5Vを外部から給電できるようになりますが、もともとついているモーターがおそらく3Vまでのものだと思われます。ダメージを与えているはずなので、そのうち5V対応のモーターに交換したいと思っています。
なお、スプールをフリーにする際のモーターの動きとも干渉しないよう、配線も上に延びるようにしています。
巻き上げ速度可変
5Vをそのまま給電すると、モーターの回転が上がりすぎてしまいます。適度の巻き上げ速度に調整できるよう、PWMによるモーター速度制御基板をUSBケーブルの途中に挟み込みました。このモジュールはアマゾンさんで数百円で販売されています。
これにより、電源OFF〜低速〜高速まで、リニアに回転を制御することができるようになります。
ただし、あくまでもPWM制御なので、電圧は5Vそのまま入力しています。モーターに負荷を欠けていることにはかわらないので注意が必要です。
パッケージは100均で購入した小型タッパーに穴を開けて使用しています。防水機能は無いので、水没NGです。ケーブルのところを止水処理してもいいかもしれません。
スプールの交換
この釣り武者の一番の問題点とも言えそうなスプールも交換しました。オリジナルのスプールは溝が浅く、あまりラインが多く巻けないというのもありますし、すぐにバックラッシュを起こしてしまいます。
3Dプリンタで製作したスプールは、問題の溝を深くしてラインを多く巻けるようにしています。ただ、バックラッシュには相変わらず弱いです。
スプールの裏側には、モーターの動力を効率よく伝えるためにゴムシートを貼り付けています。
もともとの金属軸や回転防止のピン、Oリングなどは流用していますが、このうちピンとOリングは使わなくても大丈夫な気がしました。
この部分は、Oリングをはめるためにどうしても肉薄になってしまいます。Oリングとピンの流用をやめることで造形強度が確保できるはずです。ここはそのうち設計を変更するかもしれません。
穂先ホルダー
オリジナルの穂先ホルダーは、突き抜けてスプールと干渉してしまう恐れがありました。また、穂先アダプターが抜け落ちて紛失しやすいという問題もあり、交換したい部分でもありました。
今回製作したホルダーはネジで穂先接続部の穴の大きさを微調整できるようにしています。アダプターも使用していないので、そもそも紛失の心配をしなくてもよくなります。
残課題
モバイルバッテリーの出力が落ちる
ラインを巻き上げているときは良いのですが、休んでいる間にモバイルバッテリーの給電が停止してしまう問題です。これはモバイルバッテリの安全機能である「オートパワーオフ」が動作しているものと思われます。
解決策としては、とりあえず「低電流モード」に対応しているモバイルバッテリーを探すことになります。適切なモバイルバッテリーは私はまだ見つけていません。もしご存知の方がいればコメント等で教えていただけると嬉しいです。
もしくは、18650バッテリなどで電源を自作してしまうことです。実はこれが一番簡単かもしれません。別途挑戦してみたいと思います。
バックラッシュ
もともとバックラッシュが起きやすい構造だったんですが、スプール交換でも改善はあまりしていません。これはサミングしながら仕掛けを落とすなど、腕前を磨くしかないかなと思います。
ラインが絡んでしまうのはある程度しょうがないのですが、この電動リールの構造上、糸が絡んでしまうとフレームを片側外さないとダメなのが痛い。
なんとかするためにはフレームとスプールの受け方を変更しないといけないのですが、うまい構造が思いつきません。。。
まとめ
モーターライズのわかさぎ電動リールを改造しました。
- 外部電源化
- 巻き上げ速度可変
- スプール
- 穂先ホルダー
ただ、最適な電源がまだ見つかっていないことと、バックラッシュしやすい・リカバリが大変な構造は解決に時間がかかりそうです。
何かみつかったら、また記事にしていきたいです。
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