モーターライズワカサギキットの改造パーツのSTLファイルを、Thingiverseにて公開しました。個人利用の範囲ではありますが、誰でも自由にダウンロードして利用することができます。
https://www.thingiverse.com/thing:5164028
使用するおもりが少し大きめ前提になりますが、改造パーツとしていちおうの実用レベルには到達できたかなと思っています。なお、リールシートアタッチメントは非対応です。
目次
概要
改造点は以下の4箇所です。
・スプール
・穂先受け
・外部電源パーツ
・フレーム
スプールだけ、外部電源パーツだけというようにそれぞれ単品で導入することも可能です。フレームだけ変更して、カラーリングを楽しむということもできます。
準備
必要な工具等
・六角レンチ(オリジナルに付属しているものでOK)
・プラスドライバ
・接着剤(アクリルサンデー等)
追加で必要なパーツ
- 皿ネジ M3 15mm x 2
- 鍋ネジ M3 10mm x 3
- ナット M3 x 5
- ゴムシート 0.5mm厚 ※スプールの裏側に貼るもの
- 針金(Φ0.6mm) ※スプールのラインストッパー
- 外部電源へ接続するためのケーブル(USBケーブル等)
これ以外は、オリジナルに添付されていたパーツで対応できるかと思います。置き換えにより余った部品は予備パーツとして使えると思いますので、各自で大事に管理してください。
改造内容
スプール:径変更(14mm→11mm)
オリジナルのスプールでは、径が大きすぎてラインが少ししか巻けないという問題がありました。今回、径を小さくすることでラインを多めに巻けるようにしました。スプール両端のギャップも大きくなるため、ライントラブルも減ると思います。
ただ、デメリットとしては軽いおもりが落ちにくくなったという点があります。自分がよく使うおもりに応じて、デフォルトのスプールを使うか、こちらの新しいスプールを使うかを選択すればよいかなと思います。
スプールのパーツは3つに分かれています。アクリルサンデーなどの接着剤を使って組み立てて下さい。軸はオリジナルのものを流用可能です。ピンとOリングも流用してください。
モータ軸と接触する部分はゴムシートを貼り付けて下さい。滑り止めになります。また、ラインストッパーについては、スプール上部の穴に、1cm程度の針金を折り曲げて差し込んでください。瞬間接着剤で固定できます。
穂先受け:突き抜け防止
オリジナルの穂先受けでは穴が貫通しており、差し込みすぎるとスプールと干渉してしまっていました。改造パーツでは穴を貫通させなくするとともに、その穴のサイズもネジで調整可能な構造にしています。
穴のサイズの調整ネジは穂先受けの裏側にあります。これを緩めたり締めたりすることで、微妙な穂先系の違いに対応できるようになっています。
先端に取り付けるガイドはオリジナルのものを移植してください。
外部電源パーツ:モバイルバッテリー対応
外部電源化する場合は、電池ボックスを改造パーツに置き換えて下さい。改造パーツがターミナルになっています。USBケーブルからのラインと、モーターからのラインを、M3のネジで固定・接続してください。
なお、外部電源と接続するケーブルの間にPWMモーター制御基板を挟み込むことで、巻き上げ速度を可変にすることができます。カンタンなので、やってみることをおすすめします。
フレーム:カラーリング変更・将来の改造のベース
フレームについてはオリジナルに対して互換設計してあります。独自のカラーリングを楽しみたい場合は、フレームだけ交換するということも可能です。
今後の展開
やはり、スプールの回転をもっと軽くしたいと思っています。
軽くすることで仕掛けの落下が速くなり、手返しも良くなり、釣果もUPするはずです。ただし、逆にバックラッシュが発生しやすくなるので、片手持ちにするなどの根本的な構造変更をしないとダメかなぁとも思っています。
また、スプールのメンテナンス性も上げたいです。
現状の構造だと、ライントラブルが発生すると全バラシしないと解消できないケースが非常に多いです。スプールの取り外しをもっとカンタンにできるようにしたいです。
ということで、スプールとフレームは、いま公開しているデータをベースにガッツリと改善を入れていくことになるかなと思っています。
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