私が3Dプリンタで製作しているワカサギ電動リールモジュールは、ダイソーで販売されている電動字消しと組み合わせることでワカサギ釣り用の電動リールになります。
市販の電動リールと比べると機能はシンプルですが、本当に必要な機能だけに絞りこまれているため、誰でも直感的に使うことができます。
ここでは、その使い方をカンタンに説明していきたいと思います。写真には2021年度バージョンを使用していますが、どのバージョンでもほぼ同じです。
メルカリShopsやBaseにて販売中ですので、ご興味があるかたはアクセスしてみてください。もしくは、このブログからの直接のお問い合わせでも構いません。
目次
準備するもの
電動リール関連
わかさぎを釣りに行くときは、本品(電動リールモジュール)以外にも必要なものがあります。現地調達ができるものもありますが、できれば事前に準備しておいた方が良いもの(最低限)は以下の通りです。商品のリンクは参考まで。
- ワカサギ電動リールモジュール
- ダイソー電消し
- 単4電池2本 + 予備2本程度
- 予備消しゴム(数本)
- ライン PE 0.3~0.4号 20~30m
- 穂先(5mm径のもの)
- 仕掛け(針が1~1.5号くらいの小さいもの) ※現地調達できる場合がある
- おもり(穂先によって変わるが、2〜8g程度) ※現地調達できる場合がある
その他
電動リール以外で、ワカサギを釣りに行くときに持っていった方がいいものも参考までに書き出しておきます。ワカサギ外しやアンテナなど、商品のリンクを貼っておきますので、興味があれば調べてみて下さい。
- エサ(赤虫、紅サシ、白サシ、チーズサシなど) ※現地調達でOK
- クーラーボックス(小さめでOK)
- 氷 ※現地調達できる場合がある
- ザル
- バケツ
- 防寒着
- ホッカイロ
- 水筒(温かい飲み物)
- ワカサギ外し
- 仕掛けを引っ掛けておくアンテナ
電動リールをセッティングする
電池を入れる
単4電池2本を、電池ボックスの中に入れます。プラス・マイナスの向きに注意してください。
使用する電池によって、巻き上げる力が少し変わってきます。いちばん強力なのがアルカリ電池です。コンビニなどでも手に入り安くてお勧めです。また、充電池は電圧が1.2Vのものが多くて巻き上げる力は比較的弱いかもしれませんが、実用レベルですので問題ありません。なにより繰り返し使えるのでコスパが良いです。
釣行には予備の電池を必ず2本以上持っていくようにしてください。
消しゴムをセットする
消しゴムは通常どおりセッティングして構いません。巻き上げを繰り返すことにより摩耗していきますので、できるだけ新品を使って下さい。
こちらも、釣行には予備として数本持っていくようにしてください。
なお、モーターにシリコンチューブなどを嵌めることで消しゴム交換を不要にする改造も可能です。別途記事を書いていますので、興味がある方はそちらを参考にしてみてください。
モジュールと合体させる
まず、電動消しゴムの先端のキャップを外します。その状態で電動リールモジュールに差し込んで行くのですが、真っ直ぐに差し込もうとすると、電動リールモジュールの入り口の突起と干渉してささりません。必ず、少しひねり気味にして差し込んで下さい。
なお、差し込むときに電源ボタンの方向を替えることで、「右手用」「左手用」を切り替えることができます。写真を参考にしてください。
ラインを巻く
ラインは好みによるのですが、私はPEの0.4号を20~30Mほど巻いています。なるべく細くてしなやかで、巻きぐせがつきにくいモノが良いと思います。
リールに巻くときの結び方は、写真を参考に巻いて下さい。リールに2度巻きすることで滑りにくくし、巻きやすくします。なお、余った糸は切断します。
穂先を差し込む
穂先は先端の穴に挿して下さい。ワカサギ用の一般的な穂先の元径5mmに対応しています。
なお、穂先を挿したときに緩かったり硬かったりする場合は、裏側のネジで調整してください。穂先径の調整ネジは、台座の固定用と兼ねています。
仕掛けを結ぶ
ライン(道糸)と仕掛けは、最初は小さめのスナップ付きサルカンなどで結合するのが簡単で良いと思います。ただし、スナップ付きサルカンだと穂先のリングを通過しない場合が多いので、先に穂先を取り付けたあとで作業する必要があります。
なお、ハリス止めとビーズを組み合わせて巻き込みを防止するセッティングも可能ですが、単に気をつけて巻けばいいだけなので、普段は私はやっていません。
棚を設定する
スプールには3箇所の棚ストッパーがあるので、棚が決まったらラインをそこに引っ掛けてください。それ以降は、仕掛けを落とすと自動的にその位置(棚)で仕掛けが止まるようになります。
基本操作
持ち方
持ち方はお好みで良いのですが、私の場合は手持ちで使うときと置いて使うときとで少し異なります。なお、レバー操作やボタン操作は全て親指で行うことを想定しています。
手持ちで使う場合は、電動消しゴムの軸を普通に握って下さい。このとき、親指は電源ボタンの上に置いて、いつでも巻き上げられるようにスタンバイしておきます。
置いて使う場合は、上から手をかぶせるようにして持つと使いやすいと思います。
仕掛けを落とす
レバーを親指で跳ね上げて下さい。そのとき、少しスプールを下げる方向に傾けると仕掛けがスムーズに落ちていきます。
仕掛けが重いとき、落下に勢いがつきすぎてバックラッシュしてしまうことがあります。ラインが絡まってしまいますので、落下スピードが早すぎる場合は親指でスプールの回転を調整してください。
巻き上げる
電動消しゴムのボタンを押せば、仕掛けを巻き上げてくれます。
ずっと押しっぱなしにすると仕掛けを巻き込んで穂先が傷んでしまいます。適度なところで指をはなして巻き上げを停止してください。
メンテナンス・トラブルシューティング
ライントラブル
バックラッシュしたりしてラインが軸に絡まってしまった場合は、スプールの先端のネジを緩めてからスプールを軸から抜いて下さい。ラインの絡みはそれで解消するかと思います。
ネジは指でも外せますが、固い場合はスパナやペンチなどで回してください。
消しゴム交換
ずっと使用していると消しゴムが摩耗してきます。巻き上げ時に空転したり、ガタツキが激しくなったりしてきた場合は交換の目安になります。
状況にも依存しますが、だいたい半日で1回程度の交換になるかと思います。水に濡れたりすると消耗が激しくなりますので、ご注意ください。
電池交換
使う電池と使い方によるのですが、早ければ半日で一回ほどの交換が必要です。巻き上げる力が弱くなったり、巻き上げられなくなってきた場合は電池を交換して下さい。経験上、新品の乾電池であれば、ほとんどの場合は一日は持つと思います。
スプール回転時の音が大きい・ブレが大きい
ラインを巻き上げているとき、スプール回転時の音が大きいときがあります。その場合、スプール軸の先端についている緩み防止ナットを少し締め込んでみて下さい。スプールの軸に沿ったブレが小さくなり、回転音も抑えることができる場合があります。
スプールとの隙間は下記写真のとおり、2-3mmあれば問題ありません。狭いほうがスプールのブレや回転音を(気持ち)抑えることができます。
ただし狭すぎると今度はスプールの回転そのものに支障が出る場合があるので、最適な隙間の大きさは適宜調整してください。
オプション
消しゴムを受けるパーツを、アルミパイプとシリコンチューブ等で置換えることで、消しゴムの交換を気にせずに電動リールを使い続けることができるようになります。
この改造をやりたいけど自作が面倒だという場合は、電動リールモジュールとは別途販売しておりますので、同時購入もご検討ください。
まとめ
ワカサギ電動リールモジュールの準備からオプションまで、ざっと説明させていただきました。
もし不明な点があれば、遠慮なくコメントやお問い合わせフォームからご質問下さい。楽しいワカサギ釣りをみなさんが楽しめるようにしていきたいです。
質問させて頂きます。
前日この商品を2個購入させて頂きました。
軸をシリコンチューブに交換して3回ほど使用してみましたが、雨が降ってくると全く巻き上げが出来なくなります。
何か対処方などありますか?
よろしくお願いします。
いろいろと調べた結果、2023冬〜4春モデルにおける設計変更の影響で水ぬれに弱くなった雰囲気があります。
改善品を用意しましたので、そちらで交換とさせてください。
ご迷惑をおかけしてスミマセン。
すでにご購入された方で、同じ問題に該当する方はご連絡ください。
改善品を送付させていただこうと思います。
#問題の内容と、該当するかどうかの確認方法など詳細はこちらにまとめました。
https://tshub-blog.com/1373/